グッチ(GUCCI)バッグのリペア|よくあるお悩みと修理事例【5選】
皆さんはグッチ(GUCCI)のバッグをお持ちでしょうか?
グッチ(GUCCI)は、イタリアを代表するラグジュアリーブランドとして世界中で愛されており、その洗練されたデザインと高品質な素材で作られたバッグは、多くの人々にとって大切なアイテムとなっています。しかし、どんなに丁寧に扱っていても、長年使用していれば避けられないのが劣化やキズ、色落ちなどの”傷み”です。メンテナンスをせずに使い続けてしまうと、その傷みはどんどん悪化してしまうことも少なくありません。
放置すると悪化すると分かっていても、なかなか修理に出すなどのアクションが起こせない方もいらっしゃるかもしれません。せっかくのブランド製品の価値を損なってしまう前に、一度修理を検討することをおすすめします。
本コラムでは、グッチのバッグをお持ちの方がよく抱えているお悩みと、それらに対する修理事例を詳しく紹介していきます。このコラムを読めば「私のグッチも同じ状態だけど、直せるんだ!」と、具体的に修理後にどうなるのかもイメージすることができるはずです。
自宅にある愛用のグッチ製品を手元に出して見比べてみてくださいね。
それでは行ってみましょう。
グッチ(GUCCI)のよくあるお悩みと修理事例
グッチのバッグは高級で耐久性がありますが、徐々に劣化してしまうことは日常的に使用しているのであれば避けて通ることができません。ではどんなお悩みがあるのでしょうか。ここからは、グッチ(GUCCI)のバッグによくあるお悩みとともに【修理専門店 REPAIR THING(リペアシング)】が実際に担当した修理事例を5つご紹介します。
・【お悩み1】バッグのフチ部分に擦れや色褪せができてしまった…
・【お悩み2】バッグの角が擦れて剥げてしまった…
・【お悩み3】ショルダーバッグの目立つところにキズができてしまった…
・【お悩み4】バッグの角が破れてパイピングが出てきてしまった…
・【お悩み5】バッグの内側がボロボロになってしまった…
お悩み別グッチ(GUCCI)の修理
【お悩み1】バッグのフチ部分に擦れや色褪せができてしまった…
『バッグのフチの革部分に擦れや色褪せができてしまい、目立つので元の色味に戻せるなら戻したい』ということでご依頼があったものです。持ち手や天口のパイピングなどの革の部分が、全体的にスレていました。
これは、バッグを置いたり持ち上げたりする際などに、フチ部分が頻繁に接触することが原因です。使用頻度が高いバッグであればあるほど顕著に出てきてしまうスレでもあります。
具体的に起きている問題:
・フチ部分の皮革が摩耗し、元の色が薄くなる
特に底の四隅や持ち手の付け根部分に顕著に現れます。このまま放置すると、皮革が剥がれたり、さらに色落ちが進行する可能性があります。
修理としておこなったのは「補色(ほしょく)」
フチが擦れて、色がかすれてしまっていたので、色落ちを補う作業として「補色(ほしょく)」をおこないました。元々のバッグのフチに近い色味を選定し、色をしっかり作ったあとにムラにならないよう塗り直しをしています。
修理事例|GUCCI (グッチ) GGスプリーム トートバッグ【補色】
修理前はスレが革の全体的にあり、スレが深い箇所については色沈みなどがしやすく、色ムラが出やすいところでもあります。しかし、色ムラが出ないよう注意して補色を完了させることができています。
この「補色」修理により、バッグのフチ部分は見違えるように美しくなり、全体的な印象も大きく改善されました。ただし、皮革の種類や損傷の程度によっては、完全に元の状態に戻すことが難しい場合もあります。スレが気になり始めたらひどくなる前にプロに相談して、修理を検討しましょう。
修理事例|補色(一般的な修理の流れ)
Step1 》クリーニング:まず、専用のクリーナーを使用して、フチ部分の汚れを丁寧に落とします。
Step2 》色の復元:元の色に近い専用の顔料を使用して、色を均一に塗り直します。
Step3 》保護処理:色の復元後、保護剤を塗布して新たな擦れや色褪せを防ぎます。
Step4 》仕上げ:艶出し剤を使用して、元の光沢を取り戻します。
【お悩み2】バッグの角が擦れて剥げてしまった…
バッグの角は、最も摩耗しやすい部分であり、傷みが目立ちやすい箇所でもあります。そして、グッチに限らずブランドバッグを修理したいと言われる方に多くあるお悩み事の1つでもあります。
その理由としてバッグの角は、テーブルや床に置く際に接触することが多く、時間とともに皮革が擦れて剥げてしまうことがあるからです。気づかないうちに擦れてしまっていた…なんてこともよくあります。
具体的に起きている問題:
- 角の皮革が摩耗し、下地の色味・素材が出てきてしまう
特に底の四隅に多く見られます。この状態で放置してしまうと剥がれが広がってしまい、バッグの構造に影響を与える可能性があります。穴が空いてしまうこともよくあります。
修理としておこなったのは「部分補色(ほしょく)」
バッグの角については完全に色が剥げてしまっており、革の色が見えている状態でした。そのため、バッグ周りの濃いブラウンに合わせて色作りをし、部分的に補色して色を塗り直しています。
修理事例|GUCCI(グッチ) ショルダーバッグ 【部分補色・カラーリング】
どこにキズやスレがあったのか分からないくらい綺麗になりました!通常、バッグ修理の補色をする場合には、バッグの周りの色味に合わせて色作りをします。ただし同じブランドの同じ色のバッグだったとしても、それぞれ使用期間や頻度によっては色味がそれぞれ異なることがあります。バッグ1点1点に対して、プロのリペア職人が色を作って補色するので綺麗に仕上げることができます。違和感のない補修でバッグを綺麗にしたいのであれば修理専門店への修理依頼がおすすめです。
修理事例|補色(一般的な修理の流れ)
Step1 》損傷部分の処理:剥がれた部分をきれいに整え、接着剤で固定します。
Step2 》補強:必要に応じて、角の内側から補強材を入れます。
Step3 》皮革の貼り付け:剥がれた部分に合わせて裁断した同系色の皮革を丁寧に貼り付けます。
Step4 》色合わせ:バッグ周囲の色に合わせて、補修部分の色を調整します。
Step5 》仕上げ:全体的に保護剤を塗布し、艶を出します。
修理後に気をつけておくと良いこと
・バッグを置く際は、直接床などに置かないようにし、柔らかい布の上に置くなどして角への負担を軽減する工夫をしましょう。
・定期的に角の状態をチェックし、初期段階で補修することをおすすめします。
この角スレ修理により、バッグの角は強度が増し、見た目も美しく復元されます。
【お悩み3】ショルダーバッグの目立つところにキズができてしまった…
グッチ(GUCCI)のチェリーラインのショルダーバッグは、フロント部分が特徴的なアイテムです。日常的に使用する機会が多いと、出っ張った飾り部分にキズがつきやすくもあります。特に、この事例のように目立つ場所にキズができてしまうと、見た目が大きく損なわれてしまいます。
具体的に起きている問題:
・鋭利な物との接触によるひっかき傷、剥がれ
バッグが壁などにあたりスレが起き、深いキズや凹みができています。また、長期間の使用による表面の摩耗や劣化も起きています。
修理としておこなったのは「部分補色(ほしょく)」
フロントの金具周りがダメージを受けており、革のパーツの色味が剥げておりました。部分補色にて細かな修復をおこなっています。
修理事例|GUCCI シェリーラインショルダーバッグ 【部分補色 カラーリング】
新品のパーツのように綺麗に蘇りました!バッグ1点1点に合わせて色を作り補修しているので、部分的なスレやキズも周りに馴染むようしっかり補修されています。
この修理により、目立つキズは大幅に改善され、バッグの美しさが復元されます。ただし、キズの状態によっては、完全に跡を消すことが難しい場合もあります。そのような場合は、キズを目立たなくする工夫をしてくれるはずです。部分的にスレてしまったりキズがついてしまってもすぐにご相談してみましょう。
修理事例|補色(一般的な修理の流れ)
Step1 》キズの評価:まず、キズの深さや範囲を専門家が詳細に評価します。
Step2 》クリーニング:キズ周辺の汚れを丁寧に取り除きます。
Step3 》キズの補修:
・浅いキズの場合:専用のフィラーを使用してキズを埋め、表面を平滑にします。
・深いキズの場合:同系色の皮革パッチを使用して補修します。
Step4 》色合わせ:補修部分の色を周囲と合わせて調整します。
Step5 》表面処理:全体的に保護剤を塗布し、艶を整えます。
【お悩み4】バッグの角が破れてパイピングが出てきてしまった…
『角が破れてパイピングの芯が剥き出しとなってしまいました。』とご相談をいただきました。
バッグの角は最も負荷がかかる部分の1つとお伝えしてきましたが、経年で酷いダメージを受けてしまうと革が破れてしまうことがあります。特に、パイピング(縁取り)が露出してしまうと、バッグの使用に影響を与えるだけでなく、どんどんダメージが広がってしまいます。早急な対応が必要です。
具体的に起きている問題:
・角の皮革が破れ、内部のパイピングが露出する
角部分の破れが広がり、バッグの形状が崩れる危険性があります。使用するにあたっては、中身が見えたり、落下したりする可能性があるため、そのまま使用し続けることが難しくなってしまうでしょう。
修理としておこなったのは「革当て補修・補色」
このグッチのショルダーバッグは角のみ破れており、破れていた部分以外は状態が良いものでした。そのため、破れた部分に革をあて補強してから馴染むように補色しています。
修理事例|GUCCI(グッチ) ショルダーバッグ【革当て補修・破れ補修】
今回の修理では、バッグの角に革を張り当てて補強をしています。破れがなくなり、再び問題なく使用できるようになりました。特に角はスレて破れやすい箇所なので使用する際にも注意が必要です。もしも角を強く当ててしまったり、革が薄くなったと感じたりする場合には早めに修理を検討しましょう。早めの対処が肝心です。
修理事例|革当て補修(一般的な修理の流れ)
Step1 》破損部分の評価:破れの程度や範囲を詳細に確認します。
Step2 》パイピングの修復:露出したパイピングを適切な位置に戻し、必要に応じて補強します。
Step3 》皮革の補修:
・小さな破れの場合:特殊な接着剤で破れを閉じます。
・大きな破れの場合:同じ素材・色の皮革パッチを使用して補修します。
Step4 》角の補強:内部から補強材を入れ、将来的な破損を防ぎます。
Step5 》色合わせと仕上げ:補修部分の色を周囲と合わせ、全体的に保護処理を施します。
革当て修理により、バッグの角は構造的にも強化され、見た目も美しく復元されます。破れる前に対処する方が理想的ではありますが、角が破れてしまってからでも修理が可能です。ただし、破損の程度によっては、完全に元の状態に戻すことが難しい場合もあります。どの程度綺麗になるかは修理を依頼するプロの意見を参考に、諦めずに相談をしてみましょう。
◼【お悩み5】バッグの内側がボロボロになってしまった…
『内装がボロボロで、粉が吹いてしまっているので綺麗にしたい』と言われて、ご相談があったものです。ブランドバッグの内側は合成皮革(合皮)で作られているものも多く、劣化すると生地が剥がれてしまい、カバンの中身に粉が付着してしまうことも。
バッグの外側は丁寧に扱っていても、内側は意外と傷みやすいものです。特に、頻繁に物の出し入れをする部分や、重い物を入れることが多い「底部分」は劣化しやすく、裏地がボロボロになってしまうことがあります。
具体的に起きている問題:
・裏地の生地が摩耗し、破れたり穴が開いたりする
内側の皮革部分が剥がれたり、変色したりしてしまいます。また、内側に多いトラブルとして「ポケットの縫い目がほつれる」などもあり、うまくバッグにものを収納できなくなってしまうこともあります。
修理としておこなったのは「内装交換(ないそうこうかん)」
内装が素材の劣化により、粉がふいていて傷んでいました。劣化が進行しており、現状のままで補修ができないため、この場合は「内装交換」をおこなっています。内装を「シャンタン生地」にて作りかえ、内装交換をしております。
修理事例|CUCCI(グッチ) ショルダーバッグ【内装交換】
内装については、同じような合皮で作成するといずれまた劣化をします。修理専門店REPAIR THING(リペアシング)では、「シャンタン生地」という ”劣化しにくい生地” で内装の作り替えをおこなっています。そうすることで経年劣化を抑え、綺麗な状態の内装を保つことができます。
基本的に内装交換する際には、元の色味となるべく近い色で内装を作成しますが、要望があればイメージチェンジで内装の色味を変えることもできます。『もう少し汚れの目立たない色にしたい』『ベースカラーではなく、気分を変えるようなパキッとした色味にしたい』という場合にも対応が可能です。ただし、カスタム品となってしまうため、以降の正規店での修理を受け付けてもらえない場合があります。
内装交換を検討される場合にはまずはプロに相談をしてみることをおすすめします。その際にメリット・デメリットも聞いてみましょう。
修理事例|内装交換(一般的な修理の流れ)
Step1 》内部の状態評価:裏地全体の損傷状況を詳細にチェックします。
Step2 》クリーニング:内部全体を丁寧に清掃します。
Step3 》裏地の修復:
・部分的な破れの場合:同系色の生地で補修します。
・広範囲の損傷の場合:裏地全体を新しい生地に交換します。
Step4 》ポケットの修復:ほつれた縫い目を補強し、必要に応じてポケットを再構築します。
Step5 》内側の皮革部分の補修:剥がれや変色した部分を修復し、必要に応じて色を調整します。
Step6 》仕上げ:内側全体に保護処理を施し、新品同様の仕上がりにします。
修理後に気をつけておくと良いこと
・修理後はしばらくの間、内側に重い物を入れすぎないようにしてください。
・鋭利な物を直接入れることは避け、小物入れなどを活用しましょう。
・定期的に内側の状態をチェックし、汚れや傷みが見られたら早めにケアすることをおすすめします。
この内装交換により、バッグの内側は機能性と美しさが復元され、快適に使用できるようになります。特に、裏地全体を交換した場合は、新品同様の使用感を楽しむことができますよ。
《番外編》グッチ(GUCCI)のお財布修理
グッチ(GUCCI)の製品は、バッグだけでなく財布も人気があります。ここでは、グッチの財布によくある問題とその修理事例を紹介します。
◼︎グッチ(GUCCI)の財布のよくある修理事例
財布は毎日使用するアイテムであるため、衣類や手、バッグの中の他の物との摩擦により、表面が擦れて黒ずんでしまうことがあります。特に、明るい色の財布ではこの問題が目立ちやすくなります。
その他にもよくあるお悩みと修理事例として
・ファスナー交換
・バインダー交換
・スナップボタン・留め具の交換
・内装交換
・ほつれの修復
・染め直し(スレ補修)
・破れ補修
・革の引手(レザープルタブ)の交換・作成
・その他革パーツ作成
・金具の交換
など、財布のあらゆる部分について修理がおこなわれています。愛用しているグッチの財布に何かトラブルが発生したとすれば修理することが可能ですので、一度プロに相談してみましょう。
修理事例|GUCCI (グッチ) お財布【外側フルカラー・補色】
財布がスレて黒ずんでいる状態でした。特jに縁(フチ)のスレが酷く、表面もところどころスレている状態だったため、全体的に補色でカバーしています。
このように色味が白でも、明るくても、補色でカラーリングすることで見た目を綺麗な状態に戻すことが可能です。完全に元の状態に戻すことが困難な場合もありますが、そのような場合でも専門家の技術により、できる限り美しい状態に仕上げてくれるでしょう。
財布もバッグも気になるところが出てきた時点で、早めにプロに相談して、修理を検討することでコストを抑えることも可能ですよ。
注意!修理をすぐに出せない時
お気に入りのグッチの製品にトラブルが起きた場合、できるだけ早く専門店で修理することが理想的です。しかし、すぐに修理に出せない状況もあるでしょう。そのような場合の対処法と、放置することのリスクについて説明します。
◼︎自宅での応急処置について
基本的におすすめはしません。というのも、修理には見た目よりも技術が必要であるからです。また、修理を自分で行った場合、万が一ダメージが広がったりなどした場合には、高級なブランドバッグであるからこそショックを受けてしまいかねません。それだけでなく、最初の状態よりもダメージが酷くなった場合には、当初の想定よりも修理にも費用がかかってしまいます。
ただし、革に何か液体がこぼれたりした場合には応急処置として拭き取ったりなどはしておいた方がいいこともあります。どのように対応するか心配な場合には、修理専門店などのプロに一度相談をしてみましょう。オンライン上で相談を受け付けてくれるところもありますし、お住まいの地域に革の修理専門店などがあれば相談に行ってみるのも良いかもしれません。
注意点:
・自宅での処置は、状況を悪化させる可能性もあります。確信が持てない場合は、専門家に相談することをおすすめします。
・強力な洗剤や化学製品は使用しないでください。皮革を傷める可能性があります。
・水で濡らしすぎると、皮革が変形したり、色落ちしたりする恐れがあります。最小限の水分で作業してください。
修理をしないまま放置してしまうとどうなる?
グッチの製品に問題が起きているのが分かったまま放置すると、どうなるでしょうか。放置することで状況が悪化することはイメージできるかもしれませんが、具体的にどのようなリスクがあるのかをここではご紹介します。最終的には修理が困難になることもあるので、これからも使い続けたいと思われている方は早めの修理がおすすめです。
(1)擦れや色褪せの悪化
・初期段階では簡単に対処できる擦れや色褪せも、放置すると皮革の深部まで影響が及びます。結果として、色の復元が困難になり、大規模な修理が必要になる可能性があります。
(2)キズの拡大
・小さなキズも、使用を続けることで徐々に広がっていきます。特に角や縁のキズは、バッグの構造を弱める原因となり、最悪の場合、修理不可能になることもあります。
(3)裏地の劣化
・内側の裏地の破れや摩耗を放置すると、バッグの中身が直接皮革に接触し、外側にまで影響が及ぶ可能性があります。また、裏地が完全に破損すると、交換に高額な費用がかかる場合があります。
(4)金具の腐食
・金具に付いた汚れや水滴を放置すると、錆びや腐食が進行します。腐食した金具は、周囲の皮革にも悪影響を与え、取り替えが必要になる可能性があります。
(5)型崩れの進行
・適切なケアや保管をせずに放置すると、バッグの形が崩れていきます。一度失われた形状を完全に戻すのは困難で、バッグの価値と使用感が大きく損なわれます。
(6)皮革の乾燥と硬化
・定期的なケアを怠ると、皮革が乾燥して硬くなり、柔軟性を失います。乾燥が進むと、皮革にヒビが入ったり、剥がれたりする可能性が高くなります。
(7)汚れの染み込み
・表面の汚れを放置すると、時間とともに皮革の深部まで染み込みます。深部まで染み込んだ汚れは、専門的なクリーニングでも完全に除去できない場合があります。
(8)バッグ・財布そのものの価値の低下
・グッチの製品は、適切にケアすれば長年使用でき、時には価値が上がることもあります。しかし、問題を放置すると、製品の状態が悪化し、再販価値が大きく下がる可能性があります。
これらのリスクは修理せずに放置することで起きることですが、それ以外にも長年クローゼットなどに仕舞ったままになっているブランドバッグにも起き得ることです。定期的なメンテナンスは使い続けるためには必要です。
また、グッチの製品に問題が生じた場合・問題があると気付いた場合は、できるだけ早く対処することが重要です。せっかく購入したブランドバッグや財布が使えなくなってしまうことは避けたいはずです。正しく修理せずに放置するリスクを知っておきましょう。
同じお悩みがあった場合には、修理専門店へ一度ご相談を
グッチ(GUCCI)のバッグや財布をお持ちで使用されている方であれば、本コラムで紹介した事例と似たようなお悩みを抱えることが多いでしょう。しかし、同じように見える問題でも、製品の素材、使用状況、問題の程度によって、最適な対処法が異なる場合があります。
そのため、修理を検討する際は、まず信頼できる “プロ” に相談することをおすすめします。グッチのバッグ修理をお願いするのであれば、購入した販売店が行っている「正規のリペアサービス」を活用するか、もしくは修理に特化した「修理専門店」に相談することをおすすめします。
グッチの製品は、”適切なケア”と”適切な修理”により長年にわたって使用できる高品質なアイテムです。何か問題が生じた際には、諦めずに専門家に相談することで、愛用のブランド製品を蘇らせることができます。
そして最後に、「”予防”が最善の対策」であることを忘れないでください。定期的なケアや適切な使用・保管方法を心がけることで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。グッチ製品との長い付き合いを楽しむためにも、日頃からの丁寧な取り扱いを心がけましょう。
店舗名:REPAIR THING
所在地:〒730-0017 広島県広島市中区鉄砲町8-15 キシモトビル401
電話番号:082-500-5160
営業時間:10:00 – 18:00(日・月曜休業)
https://www.repairthing.jp/
店頭への直接持ち込み、郵送での修理受付が可能です。
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営業時間 10:00 - 18:00(日・月曜休業)