バッグの角スレを修理するなら修理専門店へおまかせ!【角擦れチェック付き】
あなたはバッグを毎日お使いでしょうか?お気に入りであればあるほど、同じものを毎日使用されている方も少なくないかもしれません。
バッグはファッションの一部としての役割はもちろん、仕事や学業、旅行など、様々なシーンで重要な役割を果たしています。高級ブランドのバッグからカジュアルな日常使いのバッグまで、多くの人々が愛用し、大切にケアしています。しかし、どんなに丁寧に扱い、細心の注意を払って使用していても、時間の経過とともに避けられない問題の一つが「角スレ」です。あなたのバッグの角は擦れていないでしょうか?
角スレは単に見た目の問題だけではありません。放置すると、バッグの構造的な強度を弱め、最終的には使用不可能な状態にまで悪化する可能性があります。
この記事では、バッグの角スレについて詳しく解説し、その原因や対策、修理方法についてご紹介します。あなたのバッグが角スレを起こしているようでしたら、このコラムは参考になるはずです。また、修理に出した場合にどのくらい綺麗になるのかも事例を通して見れるため、お手持ちのバッグと見比べながら修理を検討してみてくださいね。
バッグの角スレが起きてしまう原因
「角スレ」とは、バッグの角の部分が擦れたり、傷ついたりして、素材が剥がれたり変色したりすることを指します。特に、よく使うバッグや、デザイン上角が目立つバッグでは、角スレが目立ってしまうことがあります。
角スレが起きてしまう主な原因として、以下の3つが挙げられます。
1)使用による摩擦が起きている / 床への接触させてしまっている
バッグを持ち歩く際に、壁や家具にぶつかってしまったり、他の人と接触してしまったりすることで、角の部分に摩擦が生じます。この角スレが起きやすいシチュエーションとしては、混雑した電車内や狭い通路の移動があります。接触が多くなればなるほど、角スレが起こりやすくなります。
また、バッグを机の上に置いたり引きずったり、バッグを床に直接置くことで、角の部分に負担がかかり、角スレの原因となります。特に硬い床面や凹凸のある場所では、角スレのリスクが高まりまってしまいます。コンクリートやタイル張りの床は特に注意が必要です。また、バッグを床に置く頻度や時間の長さも影響します。バッグを置く場所にも気をつけておくと長く使い続けることができるでしょう。
2)不適切な方法で収納している
バッグを使用していない時の「保管方法」も重要です。他の荷物の下敷きになったり、圧迫されるような状態で保管をすると、角に負担がかかり、角スレの原因となります。また、長期間同じ姿勢のままで保管すると、その部分に負担が集中し、角スレや変形のリスクが高まります。そのため、適度に取り出してあげたり、使用することも角スレを起こさないために必要なことです。
その他に、バッグを保護せずそのままの状態で保管することも角スレの原因になります。適切な収納用具(バッグピロー等)を使用することも重要です。
3)バッグ自体の構造とデザインの問題
そもそもバッグの構造・デザイン自体が、角スレを引き起こしやすいような設計になっている場合もあります。例えば、角が特に突出したデザインのバッグや、保護機能のない薄い素材で作られたバッグは、角スレが起きやすいため、注意が必要です。この場合は、角スレが起きやすいことを頭に入れながら、丁寧に扱うことが大切です。
これらの原因がさまざまな形で作用することで、バッグの角スレが発生します。角スレが起きやすい原因がわかっていたら対策も立てられますね。
それでは、ここからはあなたのバッグの角スレがどの状態かをチェックしてみましょう。
あなたのバッグの状態は?角スレ現状チェック
もしもあなたがバッグの角スレをどうにか綺麗にしたいと思っているのでしたら、バッグの角スレの程度を正確に把握することが大事です。状態がわかることによって適切な対策や修理方法を選択することができます。もちろん、正確に把握するにはプロに判断してもらうのが一番ですが、修理をする前に自分でおおよその角スレ状態を把握することで、修理費用がどのくらいかかりそうかなどの概算ができるかもしれません。
角スレの状態は一般的に以下の3段階に分類されます。
◼︎角スレ《軽度》|少し角が擦れたり、剥げてしまっている状態
軽度の角スレは、バッグを使い始めてから比較的早い段階で発生することがあります。日常的に使用することで起きてしまうスレになります。
・角の表面が少し擦れて、光沢が失われている
・色が僅かに薄くなっている、または変色している
・素材の表面が僅かに剥げている、または毛羽立っている
このような状態になっている場合には、まだ軽度のスレです。軽度の角スレは、見た目の問題はありますが、バッグの構造的な強度にはほとんど影響を与えませんが、この段階で適切なケアを行えば、更なる悪化を防ぐことができます。擦れができていると気がついた時に、修理の検討をすることをおすすめします。修理については、正規店のプロの修理専門店に相談をしてみてくださいね。ダメージが軽い状態で修理をすることで、修理費用を抑えつつ、綺麗な状態を保つことができます。
◼︎角スレ《中度》|元の色が分からないくらい擦れてしまっている状態
中度の角スレになると、誰が見てもよく分かるように見た目の変化が大きくなっていきます。
・角の部分の色が大きく変化し、元の色がほとんど分からない
・素材の表面が明らかに剥げている、または凹んでいる
・角の形状が僅かに変形している可能性がある
バッグの見た目に明らかな影響が出ており、使用する際にもスレが気になってバッグを使うことを躊躇ってしまうかもしれません。また、放置すると更に悪化する可能性が高くなります。スレがひどくなってしまうと穴が空いてしまったり、最悪の場合には修理自体が困難になるケースもあります。お持ちのバッグの角スレが目に見えてひどくなってきた時には、このタイミングでプロによる修理を検討しましょう。
◼︎角スレ《重度》|破れなどで下地が見えてしまっている状態
重度の角スレが起きてしまっている場合、お使いのバッグの寿命に関わるほどの深刻な問題が発生しています。もしかしたらバッグの使用をやめてしまっているかもしれません。
・角の素材が完全に剥げ落ち、下地や芯材が露出している
・破れや裂けが生じている
・角の形状が大きく崩れている
この状態では、バッグの強度が激しく低下しており、中に入れたお財布やアイテムも適切に収納・保護できない可能性があります。また、重度のスレが発生してから長期間修理などの対策をせずに放置をさせてしまうと、修理ができない状態にもなりかねません。プロによる緊急の修理が必要です。
場合によっては修理が難しいと言われることもあるかもしれませんが、大事なバッグを使い続けたいのであればまずは相談をしてみましょう。修理専門店に問い合わせることで、プロの目線から見て、どの程度の修理が可能なのか、もしも完全な修理ができないとしてもここまでならできる、などを教えてもらえるでしょう。
いかがでしたか?自分のバッグの状態をこれらの基準と照らし合わせることで、角スレの状態をある程度正確に判断することができます。軽度の段階であれば、次で紹介する自己修復の方法を試してみることができるでしょう。
バッグの角スレを自分で修理する場合
軽度の角スレであれば、自分で修理を試みることも可能です。ただし、知識や経験がない状態で行うことでさらに状態を悪化させてしまう可能性もありますので注意が必要です。
ここでは、自分でおこなうことができる自己修復の基本的な手順と注意点をご紹介します。
自己修復の手順・流れ
①清掃
まず、修理する箇所をきれいにします。柔らかい布で埃や汚れを丁寧に拭き取ります。必要に応じて、素材に適したクリーナーを使用しても良いでしょう。
②素材の確認
バッグの素材(革、合成皮革、布など)を確認し、適切な修理キットや補修材を選びます。
③色合わせ
修理箇所の色に合った補修用の塗料やクリームを用意します。多くの場合、複数の色を混ぜて最適な色を作る必要があります。
④補修材の塗布
細いブラシや綿棒を使って、傷や擦れた部分に補修材を丁寧に塗ります。薄く何層も重ねることで、自然な仕上がりになります。
⑤乾燥
補修材が完全に乾くまで待ちます。乾燥時間は使用する製品によって異なるので、説明書をよく確認してください。
⑥仕上げ
乾燥後、必要に応じて軽く磨いたり、保護剤を塗ったりして仕上げます。
自分で軽度の角スレを修理する際の注意点
・必ず目立たない場所でテストしてから本番に臨みましょう。
・使用する製品の説明書をよく読み、適切な使用方法を守りましょう。
・作業は換気の良い場所で行い、必要に応じて手袋やマスクを着用してください。
自分で修理を行う自己修理ですが、できることには限界があります。高価なブランドバッグや複雑で重度の角スレ修理が必要な場合は、プロに依頼することをお勧めします。
【角スレが目立ったら】プロへの修理依頼がおすすめな理由
角スレが中度から重度の場合、またはバッグの価値が高い場合は、プロの修理サービスを利用することをお勧めします。ブランドバッグの修理であれば、正規店のリペアサービスか修理専門店(リペアスタジオ)に修理をお願いすると良いでしょう。
専門家による修理は、単に見た目が回復するだけでなく、バッグの構造的な問題にも適切に対処できるため、今後の長くバッグを使い続けたい人にとっては有益です。
◼︎プロによる修理を検討すべき状況
・角スレが中度から重度の場合
・高価なブランドバッグや希少価値の高いバッグの場合
・ビンテージバッグなど、特殊な技術や知識が必要な場合
・自己修理では対応が難しい構造的な修理をする必要がある場合
・保証期間内のバッグで、メーカーによる修理が可能な場合
このような状態のバッグをお持ちの場合には、すぐに修理を依頼することがバッグを使い続ける上で大切です。実際に角が擦れてしまったバッグを修理に出した場合に、プロがどのように修理をしてくれるのか、修理専門店リペアシング(Repair Thing)の事例を見てみましょう。
◼︎Case1)補色でスレや傷を目立たない状態へ
プロによる補色(カラーリング)は、自己修復よりも高度な技術と専門的な知識を用いて行われています。
精密な色合わせ
修理専門店のリペア職人は、豊富な経験と高品質な材料を使用して、元の色に限りなく近い色を作り出します。その際に自然光や人工光の下での色の見え方を考慮し、様々な照明条件下でも違和感のない色を選択して使用します。その他にも、時間の経過による色の変化を予測し、将来的にも周囲と調和する色を選定するなど、この「精密な色合わせ」ができるのがプロです。色にこだわりがある方や再現性高く修理したい方はプロにお任せしてみましょう。
繊細な塗布技術(カラーリング)
傷や擦れの程度に応じて、適切な塗布方法を選択することもプロである修理専門店の職人が得意とするところです。例えば、小さな傷や細部の修復には、極細の筆を使用して精密に塗料を塗布するなど、ツールの使い分けをしながら元の状態に近い補色をおこないます。これにより、周囲との境界線を目立たなくすることができ、満足のいく仕上がりの実現をしてくれます。また、塗布前後は必要に応じてサンディングや研磨を行い、周囲の表面と同じ質感に仕上げるなどプロの目線から妥協のないよう修復してくれるでしょう。
補色による修理は、軽度から中度の角スレに効果的です。バッグの見た目を大幅に改善することができますので、スレが気になっている方は一度修理の相談をしてみることをおすすめします。
◼︎Case2)擦れてしまった角に当て革で修復し、補強する
角の損傷が進んでしまって破れが発生している場合、「当て革」による修復をおこなうことができます。この修理を「当て革補修」と言いますが、バッグの修復をするだけでなく、同時に補強にもなるためおすすめです。
修理専門店に依頼をすることで、修理したいバッグの素材と色に合った高品質の革を選択肢、端部の処理や染色を行い、違和感のない仕上がりにしてくれます。この当て革補修は、重度の角スレや破れなどがある場合に特に有効です。また、将来的な損傷を防ぐ効果もあります。
ただし、元々当て革のような仕様ではなかった場合、バッグのデザインが変わってしまうことがありますので、見た目も好みも含めて修理の相談してみましょう。
◼︎Case3)飛び出してしまったパイピングも綺麗に元通り
バッグのパイピング(バッグの縁を覆う細い帯状の部分)が出てきてしまった時の修理も、プロの技術が必要とされる作業になります。自分で修理をおこなうことは難しいため、すぐにプロに依頼をしましょう。
修理専門店のリペア職人に依頼すると、破れて出てきてしまったパイピングも元通り綺麗な状態に生まれ変わります。
パイピング修理の流れ
①パイピングの再生
損傷したパイピングを取り除き、新しい素材で作り直します。
②精密な縫製
専門的な縫製技術を用いて、新しいパイピングを取り付けます。
③色合わせと仕上げ
新しいパイピングを元の色に合わせ、全体の調和を図ります。
このような修理により、バッグの角スレやそれによってできた破れなどを修復し、見た目も大幅に改善することが可能です。「もうこのカバン使えないかも…」と思ったら諦める前にプロに相談してみましょう。
バッグの角スレを起こさないための予防・メンテナンス
角スレを防ぐためには、日頃からの適切なケアと使用方法が重要です。以下に、効果的な予防策とメンテナンス方法をご紹介します。
①バッグを床やフローリングに直接置かないようにする
バッグの角スレを起こさないためには、まずバッグを床に直接置くことをやめることです。床への直置きは角スレの主な原因の一つとなります。床やフローリングに置かないためにできる対策は以下の通りです。
バッグハンガーを使用する
飲食店やオフィスでは、テーブルや机にバッグハンガーを掛けて使用します。
椅子や専用のスタンドを利用する
自宅では、使用していない椅子やバッグ用のスタンドにバッグを置きます。
クッションや布の上に置く
やむを得ず床に置く場合は、クッションや柔らかい布の上に置きます。
ちょっとしたことですが、これらの方法を習慣づけることで床との接触による角スレを大幅に減らすことができます。置く場所がなくて困る場合にはバッグハンガーをいつでも持ち運べるようにしておくこともおすすめです。
②バッグの底に「底版」や「底鋲(そこびょう)」を取り付ける
底版や底鋲(そこびょう)は、バッグの底面を保護し、角スレを防ぐ効果的なアイテムです。それぞれ使用することで、バッグ本体が床に触れる箇所が減るため、バッグの底を綺麗に保つことができます。
底版
バッグの内側に入れる板状の保護具です。バッグの底に入れ込むだけでバッグの形状を維持しつつ、底面を保護します。
底鋲(そこびょう)
バッグの底面の角に取り付ける金属製の突起です。直接床に触れる部分を最小限に抑えることができます。元々底鋲(そこびょう)が付いていないバッグの場合には、取り付けが必要なため、バッグのデザインを変えてしまうことがあります。
これらのアイテムは、購入した店舗ショップや修理店で購入・取り付けが可能です。自分で取り付けることもできますが、バッグを傷つけないよう注意が必要です。
その他にもバッグを角スレから守るための予防・メンテナンス方法があります。どれも小さなことかもしれませんが、意識しておくことでバッグを綺麗な状態で長く使うことができるはずです。
バッグの角スレを防ぐメンテナンス
保管について
・使用しない時は、型崩れを防ぐために中身を空にし、型紙を入れて保管
・専用の保存袋や箱に入れて、埃や直射日光から保護する
使用する際に注意しておくこと
・バッグに入れる荷物の重さに注意し、過度の負担をかけないようにする
・バッグを持つ際は、ストラップや持ち手を正しく使用し、不必要な負担をかけない
・毎日同じバッグを使用するのではなく、複数のバッグをローテーションで使用することで、使用頻度の分散をはかり、バッグへの負担を軽減させる
・壁や家具との接触を最小限に抑えるよう意識して使用する
使用する時の環境
・雨や雪の日は、防水スプレーを使用するか、専用のカバーを使って保護する
・極端な高温や多湿の環境下での長時間の使用を避ける
定期的なチェック・ケア
・革製品には革製品専用のレザーケア用品を使用するなど、素材に応じたケアをする
・少なくとも月に1回は、バッグの角や縫い目、金具などを定期的にチェックする
・小さな損傷や変化を早期に発見し、その場合に適切な対処を行うこと
・年に1-2回程度、プロによるクリーニングやメンテナンスを受ける
意識し始めるとたくさん予防策とメンテナンス方法が出てきます。これらの方法を日常的に実践することで、バッグの角スレを大幅に防ぐことができます。まずは1つからで良いのでお気に入りのバッグのために意識してみましょう。
まとめ|角スレが起きたら、早めに補修・修復をしましょう
バッグの角スレは、使い続ける上で避けては通れないものです。気に入って使っているからこそ発生するこの問題は、適切な予防策と早期の修理により、大きな問題に発展するのを防ぐことができます。
角スレが起きてしまい、もう使えないと思っていたあのブランドバッグも、もしかしたら修理で直るかもしれません。ご自宅に眠っている大切なバッグがありましたら一度修理専門店に相談してみてください。自分では難しいと思っていたことも、プロのリペア職人であれば修理が可能かもしれません。
バッグは単なる道具ではなく、私たちのライフスタイルや個性を表現する大切なアイテムです。角スレしたバッグを放置するのではなく、角スレの修理やケアを通じて、長く使い続けていただけたらと思います。
バッグの角スレを見つけたら、ぜひ一度ご相談くださいね。
店舗名:REPAIR THING
所在地:〒730-0017 広島県広島市中区鉄砲町8-15 キシモトビル401
電話番号:082-500-5160
営業時間:10:00 – 18:00(日・月曜休業)
https://www.repairthing.jp/
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