エルメスのレザーバッグを修理するなら|修理事例を種類別にご紹介[バーキン、ケリー、エブリンなど]
あなたがお持ちのエルメスのバッグは今どのような状態でしょうか。
上質な素材と確かな職人技で作られたブランドバッグも、いくら丈夫に作られているとはいえ、長年の使用によって劣化や損傷は避けられません。
本記事では、ブランドバッグの中でもエルメス(HERMES)を取り上げ、アイコンバッグコレクションそれぞれの特徴と修理事例を紹介していきます。
お持ちのバーキン、ケリー、エブリン、ピコタン、ボリード、ガーデンパーティーなど人気のエルメスバッグシリーズ、そして愛着のあるバッグを長くご愛用いただけるよう、修理についての知識を深めていただければと思います。
エルメスバッグの種類
エルメスのバッグにはさまざまな種類がありますが、ここでは次の6つをご紹介します。
・バーキン
・ケリー
・エブリン
・ピコタン
・ボリード
・ガーデンパーティー
早速それぞれの特徴と修理事例をみていきましょう。
エルメスバッグ種類別の修理事例
◼︎バーキン
バーキンは、エルメスを代表するトート型バッグです。ロックと4本の足つきがトレードマークで、さまざまなサイズ展開があります。使い勝手とサイズ感が魅力で、エルメスのアイコン的存在と言えます。
バーキンの修理事例
・革本体の擦れや傷
バーキンは厚手の上質なカーフスキンを使用しています。革の擦れや傷は、比較的修理がしやすい部類です。特によく修理を希望されるのは角のスレについてです。こちらについても熟練の職人であれば同系色の革でつぎ足しを施すことや、補色を施すことで目立たなくきれいに直すことができます。
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・ハンドル部分の剥がれ
バーキンを長く使えば、ハンドル部分への負担が大きくなり、持ち手・ハンドル部分の革の剥がれが起こりやすくなります。ひどい場合はハンドル全体を新品に交換する必要があります。剥がれが気になり始めたらお早めに修理専門店に相談することをおすすめします。
・金具のがた付き
頑丈な作りのバーキンの金具ですが、長期使用での「がたつき」は避けられません。がたつきが酷くなると、金具を部分的に新品に交換する必要があります。お持ちのバーキンの金具を今一度確認してみましょう。
◼︎ケリー
ケリーはエルメスを代表するもう一つのバッグコレクションで、トランクをモチーフにしたシンプルなデザインが特徴です。ボディバッグとしても使え、手持ちと肩掛けの2Way仕様が便利です。
ケリーの修理事例
・革本体の擦れや傷
厚手のカーフスキンを使うケリーの革本体の擦れや傷も、修理は比較的容易です。経年で使用感が目立ち始めたバッグでも、同系色の革でつぎ足し、補色をすれば目立たなくきれいに直せます。
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・金具の傷や変形
頑丈な金具ですが、長年の使用で打痕や変形が出る場合があります。軽度の傷は研磨で直せますが、がたつきがひどければ金具交換が必要です。
・バックル付近の革の切れ
前あきのバックル付近は、バッグの開閉の度に大きな負担がかかり、革が切れやすい部分です。切れた場合は、その部分の革を全面的に新品に交換する必要があります。完全に切れてしまう前に修理専門店に相談してみましょう。
◼︎エヴリン
エヴリンは手頃な価格が魅力のエルメスのバッグです。シンプルでスクエアなデザインと、様々なサイズ展開が人気です。バッグの中央にあしらわれたイニシャルもエヴリンのポイントです。荷物の多い方にはTPMやGMといったサイズがおすすめです。
エヴリンの修理事例
・切りっ放し部分の損傷
エヴリンの四角いデザインの特性上、角の切りっ放し部分の損傷が起こりやすい傾向にあります。色味が剥げてしまうとバッグの品質が損なわれるため、バッグのフチやパイピング部分に擦れを見つけたら早めに対処することが重要です。修理に出すことで、見た目の改善がかなり期待できます。
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・内側の傷や汚れ
柔らかい素材を内側に使うエヴリンは、内側に傷や汚れが付着しやすくなっています。根気強く汚れを落とす方法を取りクリーニングを行うか、内装交換の2通りの対処が考えられます。内装交換については気分を変えてお気に入りの色に変更することも可能です。希望の色味や雰囲気があれば相談しながら決めていくこともおすすめです。
◼︎ピコタン
ミニバッグとしてのピコタンは、エルメスでも特に人気が高いバッグです。可愛らしいデザインと軽量さが魅力で、サイズ的にも使いやすいと評判です。
ピコタンの修理事例
・革本体の擦れや傷
上質なカーフスキンを使うピコタンでも、革本体の擦れや傷は修理可能です。気になる部分がある時は迷わず修理専門店に相談しましょう。
・ハンドルの傷み
ピコタンはロック式金具でハンドルを留める構造で、この部分に大きな負担がかかります。手に馴染んだ風合いを残しつつ、安全性を確保するのが修理の狙いです。また、持ち手のコバ部分は擦れやすい部位でもあるため、ダメージを確認したら修理を依頼して、強度を保ちましょう。
・金具の変形
ミニバッグの特性上、常に金具に力がかかるピコタンは、ロック部分が徐々に変形していきます。進行すると大がかりな修理が必要になるので、早めの対策が賢明です。
◼︎ボリード
ボリードは柔らかいシルエットと上品なフォルムが人気のエルメスのハンドバッグです。プライベートでも仕事でも活用できるベーシックなデザインです。
ボリードの修理事例
・革本体の擦れや傷
ボリードも上質なカーフスキンを使った作りで、革本体の擦れや傷の修理は可能です。エルメスを担当してきた修理専門店の職人なら、同系色のつぎ足しで目立たなくきれいに直してくれるはずです。
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・持ち手部分の擦り切れ
ボリードはハンドバッグなので、持ち手部分への負担が大きく、革が擦り切れる事例が少なくありません。手入れを怠らないよう注意が必要です。ただし、持ち手に擦れができてしまったとしても修理専門店に修理を依頼すれば綺麗に補色してくれるところもあるでしょう。修理専門店の修理事例や実績を確認しながら、自分の目で確かめて依頼することで大事です。
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・金具のがた付き
ボリードもエルメスらしい頑丈な金具ですが、長期使用でがた付きが出てくる場合があります。がた付きが酷くなると、金具の部分交換を検討する必要があります。
◼︎ガーデンパーティー
ガーデンパーティーは、カジュアルでありながらエレガントなデザインが人気のエルメスのトートバッグです。丈夫な作りはもちろん、容量も多いことから機能性とおしゃれさを兼ね備えた高級カジュアルバッグと言えます。
ガーデンパーティーの修理事例
・革本体の擦れや傷
ガーデンパーティーにも上質なカーフスキンが使われており、革本体の擦れや傷は修理可能です。同系色の革でうまくつぎ足せば、目立たなくきれいに直すことができます。
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・持ち手部分の切れ
ガーデンパーティーは特にトート部分の負担が大きく、持ち手部分の革が切れる事例が見られます。手入れを怠らず、切れた場合は早めに持ち手全体の交換をおすすめします。
・金具の変形
頑丈な作りのガーデンパーティーの金具ですが、長期使用で徐々に変形していきます。変形の程度によっては金具の部分交換や全交換が必要となります。
エルメスバッグを長く愛用していくために
◼︎修理にお困りの際には修理専門店へ
このように、バーキン、ケリー、エヴリン、ピコタン、ボリード、ガーデンパーティーなど様々なエルメスバッグに修理の必要が生じる可能性があります。エルメス製品はすべて上質な素材を使い、高い技術で作られた逸品です。そのため、適切な修理を施せば、長年にわたって美しさと機能性を保てるはずです。
しかし、素人が無理な修理を試みると、かえって修復が困難になる可能性もあります。エルメス製品の修理には専門知識と経験が必要不可欠です。
エルメスバッグの修理が必要になった際は、信頼できる修理専門店にご相談ください。修理専門店には熟練の職人が在籍し、本物のエルメス製品に合わせた最適な修理方法を提案してくれます。初期の状態に近い質の高い修繕を期待でき、エルメスバッグを長く大切に使うためのメンテナンスができることでしょう。
エルメスの製品は一生もの。愛着のあるバッグは修理して大切に使い続けたいものです。末永くお使いいただくためにも、修理専門店を上手に活用してみてくださいね。
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