ロエベ(LOEWE)バッグのリペア|よくあるお悩みと修理事例【7選】
ここではロエベ製品に起こりがちなお悩みを具体的にお伝えし、それに対して修理専門店がどのような修理で対応しているのかを事例とともに説明します。
このコラムを読めば「私の持っているロエベと同じ状態でも直せるんだ!」という希望が持てるはずです。ただし、実際にお持ちのロエベがどんな風に直せるのかは、状態によっても異なるため、修理専門店に相談されてみるのが良いでしょう。より具体的な話を聞くことができるはずです。愛着のあるロエベ製品をさらに長く愛用し続けるために、ぜひ修理の活用を検討することをおすすめします。それでは行ってみましょう。
ロエベのよくあるお悩みと修理事例
先ほどもお伝えしたとおり、使い込むうちにバッグに傷や汚れがついてしまうのはどんなブランドバッグでも避けることはできません。愛用しているからこその傷や汚れだとしても、そのままの状態で使い続けることは得策ではないでしょう。
ここからはロエベをご愛用のお客様から寄せられるバッグ・財布のお悩みについて具体的な7つの修理事例をご紹介します。
・【お悩み1】バッグの内装が汚れて傷んでしまった
・【お悩み2】バッグの持ち手のコバが欠けてきた
・【お悩み3】バッグ本体に小さなキズやカケができてしまった
・【お悩み4】バッグの革の色が全体的に褪せてきた
・【お悩み5】バッグにボールペン汚れがついてしまった
・【お悩み6】黒ずみや汚れが目立ってきた
・【お悩み7】革紐が擦れて色が剥げてしまった
お悩み別ロエベの修理
【お悩み1】バッグの内装が汚れて傷んでしまった
バッグの内装部分は使い込むにつれて汚れや破れが生じがちです。特に生地素材の内装は、摩擦や汗、色移りなどで汚れが目立ちやすくなります。
中には内装が著しく傷んで、バッグ全体の雰囲気を損ねてしまうケースも多々あります。たとえ外側のレザーが綺麗でも、内装の汚れや破れが気になって全体の印象を損なうことになりかねません。
修理事例|内装交換
内装全体を新しい生地に交換する「内装交換」の修理を行います。オリジナルと似ている素材を選ぶことも可能ですが、経年で劣化をする可能性も高いため、修理専門店によってはシャンタン生地をおすすめされることもあります。また、内装は交換になるため、新しい色味の内装を選ぶことも可能です。色味を変更することで新鮮な状態になります。内装に問題がある場合は、内装交換をして新品同様の状態に蘇らせましょう。
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また、内装に飲み物などの液体をこぼして汚れてしまっても、程度が軽いものであればクリーニングをすることで蘇ります。汚れてしまった場合にはすぐに修理専門店などへ相談してみましょう。
【お悩み2】バッグの持ち手のコバが欠けてきた
持ち手は最も使用頻度が高く、コバの部分が欠けやすい箇所です。バッグを持つ際の負荷が常に掛かるため、持ち手のコバ部分が徐々に欠けてしまい、縫い代も緩んでほつれてくるのは避けられません。
小さな欠けやほつれからスタートしても、放っておくとどんどん悪化して最終的には持ち手が切れてしまう恐れがあります。そうなってしまうと二度と本来の持ち手は使えなくなってしまうのでその前に修理が必要です。
修理事例|持ち手のコバ補修
欠けてしまったコバ部分を落とし、新しいコバを塗っていきます。このようにコバが綺麗に蘇ることで、強度と質感を取り戻すことができます。持ち手の修理をすることで見た目も格段に良くなります。
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コバの修理はもちろんですが、持ち手の黒ずみについても修復が可能です。気になる箇所がある場合には修理専門店にリペアをお願いしてみると悩んでいたことが嘘のように綺麗にしてくれるでしょう。
【お悩み3】バッグ本体に小さなキズやカケ、スレができてしまった
革製品を長年使っていると、避けられないのがバッグ本体へのキズやカケ、スレなどの傷みです。鋭利な物に引っかかったり、壁や家具などと擦れてしまったりと、さまざまな原因で革にダメージが入ってしまいます。
特に角の部分や出っ張った箇所は、キズやカケが付きやすい場所です。小さな傷から放置していると、どんどん大きくなり目立つようになってしまいます。角スレが見つかった場合には早めの修理をおすすめします。
修理事例|キズ・カケ、スレ補修
小さな傷であれば、同系色の色味を使用しながら補色をすることで目立たなく、なめらかにカムフラージュできます。また、大きな傷の場合は革の一部交換など別の対応も可能です。
熟練のリペア職人がオリジナルの革色に近づけながら、注意深く傷口に塗装剤を注入し塗り重ねていきます。丁寧に仕上げるため、修理後のキズ部分はなめらかに馴染んで目立ちにくくなります。
長く使えば使うほど、避けられない革のキズやカケは放置すれば目立つ一方になってしまいます。気になり次第、ロエベを扱う修理専門店などで手入れすることが大切です。
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【お悩み4】バッグの革の色が全体的に褪せてきた
長い年月の使用で革の色があせてくるのは自然なことです。日光への長期暴露や汗、汚れの付着など、様々な要因で徐々に革の色が褪せていってしまいます。
特に明るい色の革は、色あせが目立ちやすくなります。一度鮮やかだった発色が全体的に薄くくすんだ印象になり、バッグ全体が昔と違う雰囲気になってしまうのがお悩みの原因です。直射日光に当て過ぎないことや保管場所に気を遣うことで色褪せの進行を緩やかにすることも方法の1つです。
修理事例|補色、カラーリング
そのような革全体の色あせに対しては「補色修理」がおすすめです。同系色の高発色な染料を使って、色を補正する工程を行います。
熟練の職人が一つ一つ丁寧に染め直しながら、可能な限りオリジナルの発色に近づけていきます。ただし経年劣化している革には、元の鮮やかな色を完全に再現するのは難しい面もあります。
できる限りオリジナルに近い色合いを職人は目指してくれますが、多少の色の違いや革本来の風合いは残る可能性があります。しかし、全体的な色むらをなくし、適度に生き返らせることができるためバッグを使い続けることができるでしょう。
長年愛用して色あせが進行したバッグは、補色・色止め修理によって一新された雰囲気を手に入れられます。思い入れのある大切な逸品の魅力を、修理で甦らせてみてはいかがでしょうか。
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【お悩み5】バッグにボールペン汚れがついてしまった
ボールペンのインク汚れは、革製品にとって最悪のトラブルの一つです。付いてしまったインクの染みは、そのまま放置すると革に確実に浸透し、取れなくなってしまいます。ボールペン跡の染み込んだ汚れは非常に目立つので、手持ちのバッグを一気に良い雰囲気を損ないかねません。
修理事例|ボールペン汚れの修復、補色
ボールペン跡を拭き取った後、同系色の顔料で汚れ部分に合わせて塗り直します。丁寧な作業で革の色味を復元させながら、汚れ部分を上手に補色していきます。インク汚れへの対処は、発生したその場で早急に行うことが何より重要ですが、時間が経って気がついた場合にはできるだけ早く修理を依頼することが肝心です。そうすることでもう消えないと思っていたボールペン汚れも綺麗に落とせるかもしれません。修理専門店への早めの相談がおすすめです。
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【お悩み6】黒ずみや汚れが目立ってきた
ロエベのバッグやお財布を長年愛用していると、革製品特有の黒ずみや汚れが目立ってくるのはよくあるお悩みです。
黒ずみの主な原因は、革が酸化して変色することです。日光に当たり続けることや古い汗の付着、過度な保革剤の使用などが酸化を促進させます。加えて、手の汚れなどが長期間ついたままだと、徐々に革に浸透し黒ずみや汚れとして目立つようになってしまいます。日常的にできるお手入れをしながら黒ずみになる前に対処をしましょう。
修理事例|黒ずみ、汚れのクリーニング、補色
軽度の黒ずみや汚れであれば、専用クリーナーやクロスを使って自宅でケアすることも可能ですが、長年の使用で黒ずみや汚れがかなり著しくなってしまった場合は、自宅でのお手入れには限界があります. す。その際には修理専門店へ依頼するなどが賢明でしょう。
広範囲の黒ずみに対してはフルカラーでの補色をされる方もいます。また、部分的な汚れであれば補色による同系色の色付けや、一部分の革交換など、状況に応じた対応が可能です。修理内容により費用は変わりますが、自分では手に負えない汚れに対処できます。
革製品を長く愛用していけば避けられない黒ずみや汚れも、気になった時に修理を検討すれば、少ない費用できれいな状態に戻せるでしょう。
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【お悩み7】革紐が擦れて色が剥げてしまった
ロエベのバッグには、デザインのアクセントとして革紐が使われているモデルが多数あります。しかし、革紐はその位置柄からか、バッグを持つ際に擦れや引っ掛けをしやすい部位でもあります。
長年の使用で革紐が擦れて色が剥げてしまうトラブルは、よくあるお悩みの一つです。紐の一部分だけ色が違ってしまったり、ひどい場合は革の芯まで剥げて紐が切れてしまう恐れもあります。そうなるとバッグ全体は綺麗な状態でも、革紐のスレによって見た目の品格を損なってしまいかねませんので注意が必要です。
修理事例|補色、パーツ作成・交換
そんな革紐の剥げやスレに対しては、「補色による色味補正」もしくは「革紐交換」がおすすめです。擦れたことで剥げてしまった部分の革紐を新しいものと交換することで、デザインを一新することができます。
編み方やデザインはオリジナルと合わせて製作することも可能です。修理後はまるで新品のようなクオリティになるでしょう。
革紐のトラブルは小さなことのように見えるかもしれませんが、バッグ全体の印象を損ねかねません。気付いたらすぐに修理を検討し、それ以上の劣化を食い止める対処が賢明です。革紐の交換(パーツ作成・交換)によって、お気に入りのバッグのデザイン性を復活させられます。
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注意:自宅での応急処置について
ロエベのバッグや財布へのキズや汚れなどのトラブルが起きた際に最初に思い浮かぶのは自分で応急処置をすることだと思います。
しかし、知識がないまま自宅での応急処置をしてしまうと、さらに傷や汚れが悪化してしまう可能性が高くなってしまいます。せっかく愛用していたものも修復が不可能になってしまうかもしれません。今後も長くロエベのバッグや財布を使っていきたいのであれば、専門家に修理をお願いすることをおすすめします。修理についてはロエベの正規販売店リペアサービスか修理専門店にお願いすることができます。早めの相談を心がけましょう。
同じお悩みがあった場合には、修理専門店へご相談を
このコラムではロエベのバッグ・財布にまつわる7つの具体的なお悩みを紹介してきました。
同じお悩みをお持ちの方、もしくはロエベ製品でさまざまなトラブルが起きている方は、迷わず修理専門店へご相談してみてください。ご自宅で眠ってしまっている愛用品も綺麗な状態に蘇るかもしれません。
今回挙げたお悩みはほんの一例にすぎません。バッグはもちろん、お財布や革小物など、ロエベの革製品であれば、長年の使用によって様々な傷みや汚れが生じるものです。そういった製品のトラブルに対し、熟練の技術者がオリジナル製品にできる限りの高度な修理を施してくれます。些細な革のキズからハンドルの交換、内装の入れ替えまで、何でも修理の相談に応じてくれるので、一人で悩まず、ぜひ修理のプロに相談してみましょう。納得のいく高い技術で、あなたのお気に入りのアイテムもきっと素晴らしい修復ができるはずです。
長年お気に入りで大切に使い込んだロエベ製品ほど、思い入れがあることでしょう。
そんな思い出の品を、修理専門店の技術で甦らせてみてはいかがでしょうか。
店舗名:REPAIR THING
所在地:〒730-0017 広島県広島市中区鉄砲町8-15 キシモトビル401
電話番号:082-500-5160
営業時間:10:00 – 18:00(日・月曜休業)
https://www.repairthing.jp/
店頭への直接持ち込み、郵送での修理受付が可能です。
メール、LINE、インスタDMでお気軽にお問い合わせください。
営業時間 10:00 - 18:00(日・月曜休業)